興味深い研究開発がされています。
『トランスヒューマニズム』という考え方
簡単にいうと人間のサイボーグ化です。
人間拡張とも言われますが、まずは医療分野や障害を持った方への補助といった形で導入が進みそうですね。
目の不自由な方に人工の眼を設置したり、手足を失った方への高機能化した義手・義足の設置などなど
一方で
注視したいのは、利用方法を誤ると、ナノロボット(ナノマシン)や IoT(Internet of Things:モノのインターネット化)との組み合わせで人間が制御されるおそれも。
現在、人工海馬の開発もされています。
マイクロチップを脳の海馬に埋め込むことで記憶を保存するというもの。
記憶力を強化するというメリットがある一方で、技術が進歩することで外部からの電子操作によって、記憶を別なものに書換えてしまうことも可能になるのではないでしょうか。
さらには、脳にマイクロチップやナノロボットを設置することで外部から制御信号を発信することで、思考や行動に影響を及ぼすことができるようになる日も近いのでは?
倫理的にどうか?という課題もありますね。
「日本には無神論者や無宗教者が多く、トランスヒューマニズムとは相性が良いため、キリスト教的風土が根強い米国を抜き去って世界一のトランスヒューマニズム国となるポテンシャルを秘めています」(トランスヒューマン協会)
とも言われています。
日本人がまっさきにサイボーグ化の最先端をいく可能性があるということ。
1人1人がどうしたいかですね。
自身で判断するためにも、まずは、こうした社会の動きを知っておくことが大切なのではないかと感じています。
何も考えずに流行に流されていると、健常な身体でありながら、ファッション感覚で安易に取り入れてしまう可能性があります。
つまり、
自分はどうありたいか?どうしたいか?
そこを明確にして軸を持っていないと、政府やメディアの報道に流されて、なされるがままになりそうです。
【参考情報】
(2) 人工海馬の開発
サウスカリフォルニア大学(University of Southern California)のバーガー教授のグループは、脳損傷の患者さんへの埋込み型チップの研究開発をおこなっている。
すでに人を使って試している段階で、この記憶チップは、脳に問題のない健常者が使用することもできる。
ナノロボット(ナノマシン):20年前にはすでに研究されていた。
(4) ナノロボットの動力源となる世界最小・ナノサイズのエンジン「ANTs」を開発
三層構造高分子ミセルをベースに光応答性ナノマシンの開発に成功
光レーザーにて細胞の機能を制御。
近赤外レーザー光照射により内包する分子を放出できるシステムを開発し、生体内の細胞機能制御が可能となる。
(8) NHKスペシャル「サイボーグ技術が人類を変える」解説
・脳の信号を利用するサイボーグ技術
・脳は機械に合わせて進化する
・脳が機械で調整される
・脳が全ての機械と直結した
0コメント